夏から秋にかけて、蜂に刺されて受診される患者さんが増えてきます。
「冷やした方がいい?」
「毒を吸い出した方がいい?」
「アナフィラキシーって何?」
「病院に行った方がいいの?」
今回は、蜂に刺されたときの正しい対処法について解説します。
蜂に刺されたらまずすること
蜂に刺されたら、まずは安全な場所へ移動しましょう。
その後、
- 刺された部位を流水で洗う
- 保冷剤などで冷やす
- 安静にする
局所の腫れや痛みだけであれば、多くはステロイドの塗り薬や抗ヒスタミン薬で改善します。
こんな症状があればすぐに救急受診!
蜂毒によるアレルギー反応(アナフィラキシー)は命に関わることがあります。
次のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 息苦しい
- 咳が止まらない
- 声がかすれる
- めまい
- 吐き気・嘔吐
- 全身にじんましんが出る
- 意識がぼんやりする
蜂に刺されたあと30分以内に起こることが多いため、症状がなくても30分程度は注意が必要です。
蜂の種類によって症状は違う?
日本でよくみられる蜂は、
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
です。
スズメバチ
- 激しい痛み
- 強い腫れ
- アナフィラキシーに注意
アシナガバチ
- スズメバチに比べるとやや軽症
- 強いアレルギー反応を起こすことがあります
ミツバチ
- 毒針が皮膚に残ることがあります
- 針が残っていたら早めに取り除きます
毒を吸い出した方がいい?
昔から「口で吸い出す」と言われることがありますが、おすすめできません。
市販のポイズンリムーバーを使用する方法がありますが、蜂毒を完全に除去できるわけではありません。
あくまで補助的なものと考え、
- まず冷やす
- 安静にする
- 症状が強ければ受診する
ことが大切です。
蜂に刺されたことがある人は注意!
蜂に刺されたことがある人は、次回刺されたときにアレルギー反応を起こすことがあります。
特に、
- 林業
- 農業
- 草刈り
- アウトドア活動
をされる方は注意が必要です。
以前アナフィラキシーを起こしたことがある場合には、エピペン®の携帯が必要になることもあります。
当院での治療
蜂刺されでは、
- ステロイド外用薬
- 抗ヒスタミン薬
- 症状によってステロイド内服
- 必要に応じて救急対応
を行っています。
「これくらいの腫れなら大丈夫かな?」と迷われる場合も、お気軽にご相談ください。
まとめ
- 蜂に刺されたらまず冷やす
- 呼吸苦や全身症状があれば救急受診
- ミツバチは針が残っていないか確認
- アレルギー反応は2回目以降に起こることも
- 強い腫れや痛みがある場合は皮膚科へ
POINT❗️
蜂に刺された翌日に腕や足がパンパンに腫れて受診されることがあります。局所のアレルギー反応によるものが多く、必ずしもアナフィラキシーではありません。適切な治療で改善しますので、ご心配な場合はご相談ください。


